カテゴリ:医療コラム( 27 )

2012年 08月 28日

生き活き大学

8月24日(金) 、高知市老人クラブ連合会の「生き活き大学」で、「高齢者の心臓病」についてお話させていただきました。思ったより大きな会場で、120名前後の方が熱心に聞いてくださり、私も熱が入りました。受講者の皆様が、その名の通りいきいきと色々なことに取り組んでおられるご様子がうかがえました。
高齢者において注意すべき心臓病として、虚血性心疾患、心房細動、心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧帽弁逆流症)、心不全についてお話しました。1日10万回も動いている心臓ですから、ご高齢になっても元気にポンプとして働いていることは、ある意味驚きなのかもしれません。医学の進歩のおかげで、加齢に伴って痛んだ冠動脈や心臓の弁も修復できるようになりました。危険な病状を知って適切な治療を受け、上手に心臓病とつきあえば、これまでになく長生きできる時代になったとも言えます。引き続きご高齢の方の健康のためにどのようなアドバイスができるかを考えていきたいと思います。


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循環器内科・内科・老年内科
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by ookawa-naika | 2012-08-28 19:02 | 医療コラム

2012年 06月 21日

春の健康教室2012:心肥大・心筋症

6月18日(月) 、心肥大・心筋症についての院内勉強会を開催させていただきました。台風が近づくなか、お集まりいただいた皆様、どうもありがとうございました。

心肥大は、心電図異常など健診で見つかる異常の一つです。高血圧に合併する心肥大が多いとは思いますが、肥大型心筋症や拡張型心筋症のような、心不全や突然死につながる病気が見つかることもあります。循環器内科で心エコー検査による診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。

心筋症は、私が大学病院に勤務していた頃の研究テーマでした。多くの肥大型心筋症患者さんの心エコー検査や病状経過をみさせていただくなかで、肥大型心筋症は、病態が多様で、一生の間に徐々に変化していく病気であり、一人一人の病状にあわせて治療法を考えていく必要性を実感しました。また、私が医師になった時期は、β遮断薬が慢性心不全の治療に有効であることが分かり、現場で積極的に使われるようになった頃であり、治療によって心機能が改善した拡張型心筋症の方をいろいろと経験しました。遺伝子診断、薬物治療、植込み型除細動器(ICD)や心臓再同期療法(CRT)など、医学の様々な進歩により、心筋症の診療はこの25年で飛躍的な発展をとげたように思います。

さて、7月、8月は、勉強会をお休みさせていただき、9-11月に、「動脈硬化」をテーマに3回の勉強会を予定しています。今回の勉強会はやや専門的になりすぎたかもしれませんので、秋には、一般的な話題を分かりやすくお話できるように準備したいと思っています。


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by ookawa-naika | 2012-06-21 09:28 | 医療コラム

2012年 05月 21日

春の健康教室2012:心房細動

5月14日(月) 、心房細動についての院内勉強会を開催させていただきました。今回も、雨模様で残念でしたが、多くの方々が聴きに来て下さり、ありがとうございました。

心房細動は、不整脈(脈の乱れ)の一つで、「全くばらばらの脈」を特徴とし、高齢者に多い病気です。脈が速くなりやすいことから、動悸(どきどき)や息切れなどの症状が出る場合もあります。怖いのは、心臓の中に血栓(血のかたまり)を作って脳梗塞を起こす点です。脳梗塞の4分の1は心房細動を主な原因とする心原性脳塞栓症と言われており、心房細動の患者さんは、脳梗塞のリスク評価を受けて、脳梗塞の予防をしっかり行うことが大切だと思います。

心房細動は、最近の医学の進歩が著しい分野で、21世紀になってその治療方針も変化しつつあり、患者さん一人一人の必要に合わせたテーラーメード治療が求められています。
これまでの脳梗塞予防は、納豆・クロレラ・青汁などの食事制限が必要な、ワルファリンというお薬が中心でしたが、食事制限を必要としない新しい抗凝固薬の登場により、選択肢が増えました。ただし、高齢者や腎機能の悪い方には注意して使う必要があります。
また、不整脈の薬や電気ショックを用いて心房細動を普通の脈に戻す治療を選ぶのか、心拍数を調節しながら心房細動とつきあっていく治療がよいのか、あるいはカテーテルアブレーションによる根治を目指すのか、これも大きな問題です。それぞれの治療方法の利点・欠点を踏まえて、最終的には、心電図ではなく、患者さんを治すこと、を目標に対応しています。
次回は「心肥大・心筋症」についての勉強会を、6月18日(月) 18時30分~19時30分に予定しています。


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by ookawa-naika | 2012-05-21 17:51 | 医療コラム

2012年 02月 22日

花粉症2012

スギ花粉症のシーズンとなってきました。
花粉の飛散量は、全国的には例年より少ないと予測されていますが、高知県は、これまでと同様、多めの飛散量が予想されているそうです。飛散開始は、2月中旬ごろと予測されてきましたが、実際の観測でも花粉が飛び始めていますし、症状の出てきた方も増えてきました。今週後半にはやや多めの飛散量となる見込みです。

毎年悩まされている方は、早めにお薬を始めるようにしましょう。

抗ヒスタミン薬という鼻水やくしゃみをおさえるお薬は、眠気が強いのが難点でしたが、最近は比較的眠気の少ないものも発売されています。また、抗アレルギー薬や点眼薬、点鼻薬など、症状にあわせてお薬を選択することもできます。
花粉飛散量の多い時期には、窓や戸を閉める、外出時にマスクやメガネ(ゴーグル型)を使用する、帰宅時には洗顔や服についた上着をはらうなど、生活上の工夫と組み合わせて、すっきりとシーズンを乗り切っていきたいものです。

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by ookawa-naika | 2012-02-22 18:28 | 医療コラム

2012年 02月 11日

動脈硬化に関する講演会に行ってきました

先日、動脈硬化に関する講演会に参加してきました。

今回は、ある集団を長期的に追跡することにより、病気などの発症率とそのリスクを調査するコホート研究からのお話でした。

高知大学医学部公衆衛生学教室の宮野伊知郎講師から、20年以上にわたり高齢者の生活機能を中心に調査している高知県香北町の研究、九州大学医学部環境医学分野 清原裕教授から50年にわたって脳卒中や虚血性心疾患など様々な疾患の発症と危険因子を調査している福岡県久山町の研究についてお聞きしました。

宮野先生は、動脈硬化の指標とされる脈波速度を測定し、動脈硬化が強い高齢者は、3年後の死亡率が高いのみならず、転倒・骨折など様々な原因によって自立度が低下する割合が高いと講演されました。動脈硬化というと脳梗塞や心筋梗塞をイメージしがちですが、高齢者では、からだの部分部分が相互に関連していますので、検査の意義を解釈する場合も、全人的に一人の高齢者をとらえる老年医学的視点が大切であることを教えられました。

清原先生は、死因を剖検で確認している精度の高い疫学研究に基づき、日本人の高コレステロール血症の割合が増加していること、脳卒中のタイプも変化してきていること、などをお示しいただきました。多岐にわたる内容なので、一部しか紹介できませんが、ホームページ上にも研究成果が掲載されていましたので、興味のある方は下記リンクを参照ください。

特に興味深かったのは、高コレステロール血症が脳卒中の危険因子かどうか、各地の研究で共通の結論が出ていない理由について、脳卒中のタイプによって高LDLコレステロール血症が関与するかどうかが違うというお話でした。心原性脳塞栓症は、むしろ低コレステロール血症の人が起こしやすい、など、詳細な追跡調査が可能な久山町研究ならではの分析は勉強になりました。また、いったん脳卒中になると栄養状態が悪い(コレステロール値が低い)人は死亡しやすいので、脳卒中死と脳卒中発症リスクは区別して解釈すべきとの意見にも教えられました。

食生活の欧米化に伴い、脂質異常症とアテローム血栓性(動脈硬化性)の脳梗塞が増えている現在の日本においては、一人一人の動脈硬化のリスクや全身状態をよく評価した上で、コレステロールを下げる治療に取り組んでいくべきことを、再認識しました。


九州大学大学院 医学研究院 環境医学分野HPへ
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by ookawa-naika | 2012-02-11 22:44 | 医療コラム

2011年 12月 12日

2011年クリスマス行事のご紹介

クリスマスが近づいてきました。イルミネーションやツリーが街角を彩っています。
この12月に予定されているキリスト教関係の2つのクリスマスイベントをご紹介します。大川内科窓口でもお問い合わせを受け付けています。

高知市民クリスマスは、高知のキリスト教会が合同で2年に1回開催しているものです。今年は、青森県で「森のイスキア」を通し、多くの人々に憩いの場を提供しておられる、佐藤初女さんをお呼びして12月16日(金)午後7時~8時半、高知県民文化ホール(グリーン)で開かれます。森のイスキアと佐藤初女さんは、映画「地球交響曲 第二番」で紹介されたことですっかり有名になりました。暖かいクリスマスの心を再発見するお話を聞けることと思います。当日は、高知一粒の麦キリスト教会の皆さんによる子供ハンドベルの演奏もあります。

また、大川内科に隣接する高知ペンテコステ教会では、12月23日(金)午前10時半~12時半に子どものクリスマス会、午後13時半~15時半に中高生のクリスマス会、午後7時~8時半にクリスマスの夕べ(コンサート)が持たれます。12月25日(日)は、午前10時半~12時半クリスマス礼拝、午後4時~7時クリスマスバンケット(持ち寄りパーティ)となっています。私の息子もおゆうぎを練習しています。初めての方も大歓迎です。


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by ookawa-naika | 2011-12-12 15:06 | 医療コラム

2011年 12月 10日

秋の健康教室2011:心不全について

12月8日(木) 、心不全についての院内勉強会を開催させていただきました。残念ながらこの日だけ雨模様となりました。どうも私は雨男みたいです。それにもかかわらず、聴きに来て下さった方々、どうもありがとうございました。

日本では、高齢者の数が増加している一方で、循環器疾患の急性期治療の進歩で多くの方が救命できるようになりました。その結果、心臓病を患っても長生きされるようになり、慢性心不全で治療を受けている患者さんは増加しています。かつて米国の有名な学者Braunwald先生は、心不全と心房細動は21世紀の心臓病の重要課題であると指摘されました。高齢の心不全の患者さんにおいては、きめ細かな診療や生活上の注意点がとても大切になってきます。その意味で、当院の様な循環器診療所の役割もますます大切になるだろうと肝に銘じている次第です。

息切れやむくみ(浮腫)は、よくみられる症状ですが、様々な原因で生じます。このような症状に対して適切な初期対応をしていくことも私共の責務です。問診と身体所見(特に心音の正確な聴診)、胸部X線写真が、診断の基本になることは言うまでもありません。当院では、心不全マーカーの血液検査、心エコー検査、肺機能検査もすぐに行うことができますので、迅速な心不全の鑑別診断が可能であると思っています。

寒い季節になりました。風邪などをきっかけに心臓病が悪化しやすい時期です。ご高齢の方々におかれましては、外出時のマスク、うがい、手洗いをこころがけるとともに、室温(特にお風呂場)の調節に気をつけられ、健やかな年末年始を迎えられますようにお祈りいたします。

※平成24年について、1~3月は健康教室をお休みさせていただき、4~6月に企画したいと考えております。

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by ookawa-naika | 2011-12-10 17:45 | 医療コラム

2011年 11月 12日

秋の健康教室2011:狭心症と心筋梗塞

11月10日(木) 、虚血性心疾患(狭心症と心筋梗塞)についての院内勉強会を開催させていただきました。今回も、多くの方々が聴きに来て下さり、ありがとうございました。

胸の痛みは様々な原因で起きます。当院にも胸痛で来られる方は多いですが、大学病院に勤務していた時と比べると、狭心症や心筋梗塞が強く疑われる方の割合は低いように思います。不整脈、食道や筋骨格系の病気、肺の病気、心因性など幅広く考えていかないといけません。すぐに原因が確定しないこともあります。しかしながら、緊急性のある重大な病気を見分ける、ということも大切ですので、どのような症状に注意したらよいのか、狭心症や心筋梗塞の診断・治療はどうするのか、健康教室では説明させていただきました。
普段の診療では、じっくりお話を聞いて、十分に説明することをこころがけています。来院されたときよりも納得して、あるいは気持ちが楽になって帰っていただけると、私としても嬉しいです。

次回は「心不全」についての勉強会を、12月8日(木) 14~15時を予定しています。


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by ookawa-naika | 2011-11-12 12:49 | 医療コラム

2011年 10月 14日

秋の健康教室2011:不整脈もいろいろ

10月13日(木) 、不整脈についての院内勉強会を開催させていただきました。またまた、雨模様の天気でしたが、御足もとの悪いなか、多くの方が聴きに来て下さり、どうもありがとうございました。
胸がドキドキするからといって全てが不整脈であるわけではありません。また、不整脈といっても、薬の必要ない軽症のものから緊急治療を要する重症のものまでいろいろです。治療も、薬だけではなく、ペースメーカーや植込み型除細動器といった機械を体に埋め込む手術もあれば、カテーテルアブレーションで根治できる不整脈もあります。
患者さんの側としては、どういう症状に注意したらよいのか(どういう場合にすぐ診察を受けたらよいのか)を知っておくと役に立つと思います。また、「動悸」で診察を受けるときは、自分で自覚したドキドキの感じを、音に出して表現していただくと参考になります。治療にあたっては、自覚症状の改善と将来の危険の回避、という観点から、患者さんと相談して考えていくことになります。
最後に、高齢者で頻度の多い心房細動という不整脈については、脳梗塞の予防という面からお話させていただきましたが、時間不足で駆け足になってしまいました。次からはもう少し内容を絞るべきだと反省しました。
次回は「狭心症と心筋梗塞」について、11月10日(木) 14~15時を予定しています。


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by ookawa-naika | 2011-10-14 19:12 | 医療コラム

2011年 08月 23日

夏の健康教室2011:糖尿病はなぜ怖い?

8月22日(月) 糖尿病についての院内勉強会を開催させていただきました。ちょうど始まる1時間ほど前から雨が降り始め、あいにくのお天気でした。それにもかかわらず聴きに来て下さった方々も多くおられ、本当にありがとうございました。

日本で増え続ける糖尿病について、診断基準、さまざまな合併症、治療、心筋梗塞の予防、境界型糖尿病の意義、糖尿病を予防する生活習慣、低血糖の怖さとなど、お話させていただきました。準備をしながら、糖尿病という病気の奥の深さ、幅広さを、あらためて実感しました。以前に比べて糖尿病薬の種類も多くなり、当院でもインスリンやインクレチン関連薬を使用される方も増えてきました。そのような中でも、食事、運動療法の重要性は変わることはないと思います。

一方、循環器の領域では、いわゆる糖尿病予備軍の段階で、急性心筋梗塞などの虚血性心疾患にかかられる方も少なくありません。虚血性心疾患の予防には、血糖のコントロールのみならず、脂質、血圧の管理、禁煙、食事・運動療法など多面的な動脈硬化の予防対策が必要になってきます。これからも動脈硬化性疾患の予防に積極的に取り組んでいきたいと思っています。

10~12月は、心臓病をテーマに健康教室を開催する予定です。冬場なので、木曜日の午後など昼間の時間帯を考えています。詳細は、またお知らせいたします。

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by ookawa-naika | 2011-08-23 13:57 | 医療コラム
 
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