2013年 03月 05日

災害時における医療と健康について

 先日、町内会の防災についての勉強会において、災害時の医療と健康についてお話させていただきました。六町会館という公民館が、私たちの住んでいる地域にあり、その2Fに初めて入りました。思った以上に広い集会スペースがあり、多くの方々が聞きに来て下さいました。大川内科の患者さんなど知った方もおられて、少しリラックスして話すことができました。
 災害医療は、阪神淡路大震災の時から注目されるようになり、以後、様々な災害において、DMATなどの救援チームが活躍してきたことは、ニュースなどでご存じの方も多いと思います。私は、災害医療の専門家ではありませんが、この機会に自分も勉強させていただき、災害後に循環器疾患が増えることなどを中心にお話させていただきました。日本心臓病学会から出ている「循環器内科医のための災害時医療ハンドブック」を参考にしました。
 災害後の避難所などの生活では、ストレス過剰、水分不足、薬の不足、運動不足、睡眠不足、不適切な食生活、などのために、交感神経緊張、血圧上昇、血糖値上昇、血栓傾向、免疫能低下などが重なり、様々な循環器疾患を引き起こします。たこつぼ心筋症、急性心筋梗塞、脳卒中、心不全増悪、肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)などです。高齢者では、さらに様々な問題が起きます。環境変化により生活が不活発になり、歩けなくなるなど心身の機能低下がみられることが過去の災害で報告されています(生活不活発病)。東日本大震災では、肺炎による入院の増加もみられました。
 日頃からの備えとして、自分の病気のことをよく知っておくこと、お薬手帳などを手元に持っておくこと、できれば薬の余分を持っておくこと、普段から生活不活発病の予防を行い、地域社会のつながりを大切にすること、が必要ではないかと思います。


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by ookawa-naika | 2013-03-05 20:44 | 医療コラム
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