2012年 09月 27日

秋の健康教室2012:タバコと動脈硬化

 9月20日(木) 、タバコの身体への影響と禁煙治療についての院内勉強会を開催させていただきました。今までに比べ来られた方が少なかったですが、お仕事されている喫煙者の方には、来にくい時間帯とタイトルだったかな、と反省しています。お忙しいなか聞きに来て下さった皆様、どうもありがとうございました。

 タバコが身体に及ぼす影響については、急性のものと慢性のものがあります。様々ながんが増える、冠動脈疾患になるリスクが約3倍になる、寿命が短くなるというのは慢性の影響の代表的なものです。一方、心血管系に及ぼす影響は、急性のものも認められます。数本のタバコを吸うだけで、あるいは受動喫煙によって、血管内皮の機能が障害される、というのもその一つです。心臓を栄養する冠動脈の血流も障害されます。過去に、喫煙によって胸痛が起きる冠攣縮性狭心症の患者さんもおられました。

 タバコの害についてある程度知識を持っていても、なかなかやめられない、やめようとしたが、いらいらして吸ってしまった、という方もおられることと思います。タバコにはニコチンという依存性の高い物質が含まれており、「ニコチン依存症」が喫煙習慣の本質だからです。そのため、ニコチン代替療法(ニコチンガムやパッチ)やニコチンではないが、ニコチン受容体に結合するバレニクリン(商品名:チャンピックス)などの禁煙補助剤が使われます。チャンピックスは1日2回の飲み薬で、ニコチン切れの症状をおさえるとともに、タバコをおいしいと感じにくくする作用があり、12週間のコースで治療を行います。当院でも保険診療での禁煙治療を行っていますが、今までより楽にやめられた、味覚が改善した、息切れがしなくなった、などの声もいただいております。ただ、吐き気などの副作用を自覚され中止された方もおられますし、周囲の環境によって吸いたい気持ちが起こる方もおられ、周囲の方々のサポートや心理・環境面の配慮も必要と感じています。

 次回は、10/18(木) に、「大動脈瘤」をテーマに勉強会を予定しています。命を奪うことにもなる、胸部や腹部の大動脈瘤、大動脈解離について、診断の糸口や、手術やステントグラフトの治療について、お話させていただきます。


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by ookawa-naika | 2012-09-27 08:23 | 医療コラム
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